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SUMMARY:生物科学セミナー 第1562回/Biological Science Seminar 第
 1562回
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DESCRIPTION:\n植物が生産する代謝産物は100万種にも及ぶと
 され、この化学構造の多様性の大部分を占めるのは、
 植物系統毎に独自に獲得された特化代謝産物である。
 これらの代謝産物の中には、花粉媒介者の誘因、害虫
 や病原菌といった外敵に対する防御など、植物の環境
 適応に貢献するものが多い。また、薬用植物の薬効成
 分や作物の中毒成分の様に、植物特化代謝産物の中に
 は人の健康に有益な化合物、逆に有害なものも存在し
 ている[1]。そのため、植物が特化代謝産物を生産する
 仕組みを理解することは、植物科学だけでなく、農学
 や薬学、食品科学など、様々な研究分野に波及効果を
 もたらす。しかしながら、まだ特化代謝を担う分子機
 構の全容解明には至っていない。　我々は、植物特化
 代謝産物の中でもフラノクマリン（Furanocoumarin: FC）類
 と呼ばれる化合物群に着目して研究を進めてきた。FC類
 は広い生物種に対して毒性を示す化学防御物質であり
 、主にセリ科、ミカン科、クワ科、マメ科が生産する
 。セリ科に関しては、FC類の化学構造の多様化が、この
 植物系統を特異的に捕食するチョウ目昆虫に対する防
 御に貢献していると示されている。ミカン科において
 は、FC類は人に対して有害な作用を示す柑橘成分として
 知られる。このように、FC類は様々な分野で研究されて
 きた歴史がある。我々は、植物のFC生産機構の解明のた
 め、トランスクリプトーム解析や代謝物解析、また生
 化学的解析や3Dモデリング解析といった多様なアプロー
 チを用いて、植物がFC類を生合成する上で重要な酵素遺
 伝子を複数同定してきた[2-4]。さらに分子進化的解析に
 よって、FC高生産する植物科はそれぞれ独自にFC生産能
 を獲得したことを提唱した[5]。本セミナーでは、この
 ようなFC生合成に関する知見に加え、生産種自身が中毒
 にならずにFC類を高蓄積する仕組みについても考察する
 ことで、植物が特化代謝産物を活用した化学防御機構
 をどのように発達させてきたのかについて包括的に議
 論する。\n\n
LOCATION:理学部2号館223号室及びZoom
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