BEGIN:VCALENDAR VERSION:2.0 PRODID:-//chikkutakku.com//RDFCal 1.0//EN X-WR-CALDESC:GoogleカレンダーやiCalendar形式情報を共有シェ アしましょう。近所のイベントから全国のイベントま で今日のイベント検索やスケジュールを決めるならち っくたっく X-WR-CALNAME:ちっくたっく X-WR-TIMEZONE:UTC BEGIN:VEVENT SUMMARY:中国古典小説研究会 2025年度大会(2025年9月13日( 土)午後・14日(日)午前・午後、対面とオンライン配 信の併用、東京大学本郷キャンパス 国際学術総合研究 棟内 文学部3番大教室) DTSTART;VALUE=DATE:20250912 DTEND;VALUE=DATE:20250914 UID:224474748742 DESCRIPTION:研究会情報です。●公式サイトはこちらhttps:// zgxy.main.jp/taikai/2025.html#taikai--------------------※詳細は上記 サイトをご確認ください。■2025年度大会■日時:2025年 9月13日(土)午後・14日(日)午前・午後開催形式:対 面とオンライン配信の併用(アクセス方法に関しては 別途送信しますメールによる案内をご参照ください) 対面会場:東京大学本郷キャンパス 国際学術総合研究 棟内 文学部3番大教室9月13日(土)は会員限定、14日 (日)特別企画は一般公開にて実施します。大会プロ グラム【会員限定】〔第1日〕9月13日(土) ●12:30-  研究発表【会員限定】12:00-12:30  開場・受付12:30-13:00   自己紹介・近況報告研究発表13:00-13:50  李欣霜( 金沢大学大学院)「毛宗崗と『琵琶記』の評語」  清 の毛宗崗が添削した『毛宗崗批評三国志演義』評語に は異民族の登場人物、特に異民族の女性武将に強烈な 差別意識が読み取れる。また、毛宗崗は失明した父親 である毛綸を手伝って、『第七才子書』(『琵琶記』 )の評語を書き記している。それでは、『第七才子書 』(『琵琶記』)の成立に参画した毛宗崗は父親の毛 綸にどのように影響されたのかというのが問題になる 。特に、『琵琶記』の評語に見える父親毛綸の道徳観 や女性観は息子の毛宗崗にどのような影響を与えたの であろうか。本発表では、まず、毛綸によって評語を つけられた『琵琶記』に関わる先行研究の概況を述べ る。それを踏まえて『琵琶記』の評語を整理・分析し 、『琵琶記』の評語で毛綸が強調しようとしたもの、 特に、女性にどのような道徳的な規範を求めるのか、 毛綸の『琵琶記』の評語と毛宗崗の『三国志演義』の 評語との共通点を比較検討しながら、毛父子の女性観 、道徳観、及び小説理論に迫る。13:50-14:00 休憩(10分 )14:00-14:50  大賀晶子(京都府立大学非常勤講師)「 白話小説のマクラと『水滸傳』」 石渠閣本『水滸傳 』の序文に、百回本の成立当初、各回の冒頭には講釈 のマクラのような部分があったが、嘉靖年間に郭勛が 重刻した際にこの「致語」は削除され「本傳」のみが 残った、という伝聞が記されている。同様の記述は他 の複数の文献にも見られる。従来の研究では、独 立し た物語をそなえたいわゆるマクラが長篇の毎回冒頭に ついていたとは信じがたいとして否定するか、あるい は「致語」の意味を回頭の詩詞を指すものと解釈する ことが多かった。本発表では、これらの記述について 再検討を試みる。百回本『水滸傳』には、回頭の詩詞 の後、本筋再開の前に語り手によるコメントがある例 がいくつか見られる。この部分に、削除された「致語 」の痕跡を見いだすことは可能であろうか。そこでま ず短篇白話小説のマクラについて、「清平山堂話本」 「熊龍峯四種小説」および「三言二拍」を対象に、先 行研究をふまえつつその形式・内容・用語などを改め て整理する。そのうえで、古い『水滸傳』に実際にマ クラがついていた可能性について考察する。14:50-15:40   尾崎勤(京都府立大学共同研究員)「『封神演義』 の人物図集『封神真形図』とその旧蔵者沈能毅につい て」  台湾・国家図書館に『封神真形図』と題する『 封神演義』の人物図集が蔵される。白描画。2冊、全50 葉50幅。上半葉に人物 1 名の図を描き、下半葉は多く空 白だが、『封神演義』の詩を摘録する葉も少しある。 款識や題跋はないので、作者も成立時期もわからない 。乾隆から光緒にかけて刊行された『封神演義』の木 版本数種(十九巻本の重刊本)に冠される人物図と共 通する図柄が多い。しからば『真形図』は『封神演義 』の版本の図の下絵なのか。それとも好事家が版本の 図を模写したものに過ぎないのか。『真形図』には沈 能毅なる人物の蔵書印が押されている。沈能毅とは何 者か。浙江桐郷の人で、初め上海のジャーナリストだ ったが、のち官に転じ、張学良の秘書や北平財政部印 刷局局長を務めた。1938 年、日本の傀儡政権である南京 維新政府に出仕して、実業部次長の職に就いた。翌年 罷免されたが、その後も民間で対日協力を続け、1944 年 ごろ、死去したと思われる。つまり民国期の人であり 、『真形図』の成立時期を限定する役には立たない。 ただ沈能毅に関して重要なのは、彼の兄が著名な漫画 家、沈泊塵(1889-1920)だったことである。すると『真 形図』は泊塵が描いたのではないか、という疑いが起 こるが、書風は異なるので、その可能性はいちおう退 けられる。『真形図』の成立時期を知る手掛かりは下 半葉の詩にある。これは『封神演義』から摘録したも のだから、詩の字句の異同を調べれば、『真形図』が 拠った版本を特定できるのではないか。果たして『真 形図』の詩は人物図を冠する十九巻本の重刊本(乾隆 4 7 年刊・呉郡崇徳書院蔵板本)よりも、場面図を冠する 最後の版本である十九巻本の原刊本(刊年未記載)の ほうが近かった。『真形図』は人物図を冠する『封神 演義』の版本に先行し、その下絵だった可能性が俄然 高まった。ただし人物図を冠する版本として最古の乾 隆 34 年・致和堂刊本を確認できていないので、最終的 な結論はまだ出せない。15:40-15:50 休憩(10分)15:50-16:4 0  郡司祐弥(一橋大学博士研究員)「鈴木真海の翻 訳文体と規範意識----漢文叢書の口語体化と読者層の広 がり」 大正時代以降、『支那文学大綱』『和訳漢文 叢書』『新訳漢文叢書』『国訳漢文大成』『支那文学 大観』などのいわゆる漢文叢書が盛んに刊行された。 これらは従来、「Literature」としての漢文の確立に果た した役割も含め、『国訳漢文大成』から『支那文学大 観』へという流れや、白話小説受容史という流れから 論じられてきた。本発表では、その漢文叢書類の編者 のうち、『支那文献叢書』(1925)や『国訳本草綱目』 (1929-1932)をてがけた僧侶・新聞記者の鈴木真海(1888- 1959)による翻訳文体の特徴を分析し、かつその文体観 の由来について、師である新聞記者や独特な漢文読解 方法から考察する。それにより、漢文叢書史や白話小 説受容史のなかでも画期とされる大正末期~昭和初期 における、鈴木による「わかりやすさ」の追求や口語 体認識などの重要性を示し、「支那」という国別カテ ゴリに再編成(他者化)されていく漢文脈の一端を明 らかにする。16:40-17:30  桜木陽子(関西大学非常勤講 師) 「スーパー歌舞伎『新・三国志』をどう位置づけ るか」(仮題) 二代目市川猿翁(三代目市川猿之助 1 939-2023)が創設したスーパー歌舞伎のうち、1999年初演 の『新・三国志』は、その後に『新・三国志Ⅱ 孔明篇 』『新・三国志Ⅲ 完結篇』と、スーパー歌舞伎唯一の シリーズものに発展し、『ヤマトタケル』につぐスー パー歌舞伎の代表作である。歌舞伎公演に新作が多く なった現在、スーパー歌舞伎は令和の新作歌舞伎にも 大きな影響を与えている。『新・三国志』はシリーズ 観客動員数が百万人を超える大ヒット作であり、四代 目市川猿之助も 2022 年歌舞伎座と 2023 年博多座で『新 ・三国志 関羽篇』として再演している。しかしその内 容には戸惑いを覚えた三国志ファンも多かったのでは なかろうか。本発表では、このスーパー歌舞伎『新・ 三国志』を構成する諸要素について分析をおこない、 スーパー歌舞伎『新・三国志』を三国志文化の中にど う位置づけるべきかを検討していきたい。17:30-18:00 総 会18:30- 懇親会〔第2日〕9月14日(日)午前 特別企画 ①【一般公開】2025年度大会特別企画① 小松謙『熱狂 する明代  中国「四大奇書」の誕生』(KADOKAWA\,2024) 合評会一般参加者向け申し込みフォーム9:00-9:30 開場 ・受付9:30-9:35  開会あいさつ・趣旨説明9:35-9:45  コ メント① 上原究一(東京大学)9:45-9:50  回答① 小松 謙(京都府立大学名誉教授)9:50-10:00  コメント② 井 口千雪(京都大学)10:00-10:05  回答② 小松謙10:05-10:15   コメント③ 田中智行(大阪大学)10:15-10:20  回 答③ 小松謙10:20-10:30  コメント④ 岩本真利絵(京都 府立大学)10:30-10:35  回答④ 小松謙10:45-11:45  全体 討論〔第2日〕9月14日(日)午後 特別企画②【一般公 開】『中国古典小説のここが面白い!』第2回「研究者 、推しキャラクターを語る」日時:2025年9月14日(日)  13:00-18:00開催形式:対面とオンラインの併用対面会場 :東京大学本郷キャンパス 国際学術総合研究棟内 文学 部3番大教室一般参加者向け申し込みフォームプログ ラム12:30 開場・受付開始13:00-18:00 発表・質疑応答発表 者13:00-14:10 趣旨説明/発表第1部中塚亮(東洋文庫奨 励研究員・愛知淑徳大学等非常勤講師):聞仲(『封 神演義』)田村彩子(京都府立大学等非常勤講師): 孫臏と龐涓(『列国志伝』ほか)千賀由佳(龍谷大学 ):白蓮岸(『帰蓮夢』)14:25-15:25 発表第2部田中智 行(大阪大学):応伯爵(『金瓶梅』)李沫(京都府 立大学学術研究員):林黛玉(『紅楼夢』)永井もゆ (日本学術振興会特別研究員 PD):王伯当(『説唐』 ほか)15:40-16:40 発表第3部小松謙(京都府立大学名誉 教授):石秀(『水滸伝』)佐髙春音(大阪大学): 李逵(『水滸伝』)上原究一(東京大学):張飛(『 三国志演義』)と尉遅敬徳(『隋唐両朝史伝』ほか)16 :55-17:55 質疑応答18:30-20:30 懇親会 ※非会員の方のご参 加を歓迎いたします。有料。 LOCATION: END:VEVENT END:VCALENDAR