Search Schedule From Shared Calendar. ChikkuTakku is service to search schedule from shared calendar and help share calendar
題目:アルツハイマー病診療の現状と将来展望Title: Current status and futureprospects for Alzheimer's disease therapies 講師:小野 賢二郎 先生 金沢大学医薬保健研究域脳神経内科学・教授 Teaching Staff: KenjiroOno MD, PhD Departmentof Neurology, Kanazawa University Graduate School of Medical Sciences,Professor 日時:令和8年1月29日(木)17:00-18:30Time and Date: Thursday, January 29,2026.使用言語: 日本語 Language: Japanese アルツハイマー病(AD)の日常診療で使用可能な治療薬であるコリンエステラーゼ阻害薬とNMDA受容体拮抗薬は,症状改善薬に留まるため,病理変化自体を食い止める根治的治療法の開発が急務であった.ADの病理学的特徴としては,アミロイドβ蛋白(Aβ)から成る老人斑,タウ蛋白(tau)から成る神経原線維変化,神経細胞死があげられる.なかでも病態生理においては,Aβが異常凝集して神経細胞を傷害する過程が重要な役割を果たすと考えられている(アミロイド仮説). この仮説に基づいて,アミロイドPETや脳脊髄液のAβ42/Aβ40比などのバイオマーカーが開発されるとともに,2023年に抗Aβ抗体であるレカネマブ,そして2024年にドナネマブが本邦で使用可能となった.ただ,アミロイド関連画像異常(ARIA)などの副作用を軽減させることが現在の大きな課題となっている.トロンティネマブは,抗Aβ抗体であるガンテネルマブをベースに血液脳関門を通過するトランスフェリン受容体(TfR:transferrin receptor)結合モジュールを融合した抗体で抗Aβ抗体を脳側へ能動的に移行することが可能となった. 低分子薬として注目されているALZ-801は,APOEε4ホモ接合の軽症AD患者を対象第3相臨床試験が行われ主要評価項目ADAS-Cog13の変化量に関して全体では達成できませんでしたが,サブグループ解析で軽度認知障害群では有意な認知機能低下抑制が報告されている. 本講演では,ADの最新治療と今後の薬剤に関して抗Aβ療法を中心に薬理学的機序も含めて述べる.
📍 環境医学研究所(東山)