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2025/11/02

駆逐艦初風:戦没日(1943)

 1943年11月2日、初風は軽巡洋艦/第十戦隊旗艦阿賀野の指揮下でブーゲンビル島沖海戦に参加、重巡妙高と衝突し、米艦隊の集中砲火を受けて沈没した[3]。11月2日00時45分、時雨の敵艦隊発見報告をきっかけに約2時間におよぶ夜戦がはじまった。当時の隊形は、主隊(妙高、羽黒)が中央、第一警戒隊(川内、時雨、白露、五月雨)が主隊左前方、第二警戒隊は(阿賀野、長波、初風、若月)の順番で主隊右前方を航行していた[68]。最初に米艦隊と交戦したのは第一警戒隊で、主隊と第二警戒隊は回避行動に専念し、妙高と艦位を失った初風の衝突を招いた[69]。妙高と初風の衝突時間は午前1時7分[69][68]。  艦首を失い、戦場に取り残されていた初風はアメリカ軍駆逐隊の集中砲火を浴び[70]、午前2時57分に南緯06度00分 東経153度58分地点で沈没した[68]。艦長以下164名が戦死した。  翌朝、重巡羽黒からは僚艦妙高の前部左舷に初風の甲板がぶらさがっている光景が見られたという[72]。目撃した羽黒の下士官は「初風の額の皮」という表現を使っている[72]。