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2025/11/01

古代文学会11月例会(第790回)(2025年11月1日(土)午後2時~5時、大東文化会館 302教室、ハイブリッド開催)

研究会情報です。●公式サイトはこちらhttps://kodaibungakukai.sakura.ne.jp/wp/kenkyuuhappyoukai/reikai--------------------※詳細は上記サイトをご確認ください。日時:11月1日(土)午後2時~5時(例会終了後、委員会を開きます)※Zoom開始時刻は発表開始の15分前となっています。【対面】会場:大東文化会館 302教室 東武東上線東武練馬駅下車徒歩3分 https://www.daito.ac.jp/access/kaikan.html【Zoom参加方法】①参加登録ページで登録してください。https://nihon-u-ac-jp.zoom.us/j/97826780071?pwd=TiDvkBaWCt587Hrx0eYWGf7GZb4vcp.1(詳細は公式サイトへ)発表者:西澤 一光 氏題目:大伴旅人と大伴家持の作品の集蔵方法から見た『万葉集』の編纂思想について要旨:これまで筆者は『万葉集』の組織の問題として〈万葉集集蔵体論〉を提起してきたのであるが、今回は、『万葉集』の集蔵体的性格を組織の面ではなく、思想的な面から検討したい。つまり、巻ごとに異なる編纂方針をとっている『万葉集』二十巻も、その根底においてエピステメーの次元である種の一貫性の内部にある。それは畢竟、〈「やまと歌」とは何か〉ということについての家持の捉え方ということになる。 具体的には、旅人の大宰府下向前後の作品群に対する家持の受け止め方、家持の若年における表現法の形成、家持の越中赴任時における宴席での作歌、また、末四巻における家持の歌論的な言及などをトータルに見渡しながら、家持が『万葉集』の編纂に関わりながら、その関わりのさなかで『万葉集』の編纂思想を自覚していく、そういう動的な過程として捉えていきたい。言い換えれば、大伴旅人と大伴家持の作品が『万葉集』中に彼らの閲歴を描き出すように集蔵されている事実を、単に大伴父子の伝記的な事蹟を記したものと受け止めるのではなく、家持における〈「やまと歌」とは何か〉という探究のプロセスを示すものとして読み取っていきたいのである。(司会:津田博幸氏)※なお、発表資料及び要旨の著作権は発表者に帰属します。◎次回以降の発表者 12月6日:服部剣仁矢氏 1月11日:松田浩氏