Today 2025 September18 (Thu) 20:33 Etc/GMT-8

2025/10/10 23:00~2025/10/11 23:00

闇の中の魑魅魍魎

「狂った果実」「月曜日のユカ」などの鬼才・中平康が自身のプロダクション・中平プロの第1弾として1971年に手がけた作品で、幕末の土佐で活動した天才絵師・絵金の生きざまを映画化。20歳の青年・金蔵がさまざまな出来事を経て、残酷描写や過激な性表現、ユーモアが混在した作風で知られる異端の絵師「絵金」となるまでの姿を描き、第24回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されるも、そのあまりの血みどろな描写で物議をかもした。 20歳の絵師・金蔵は長身でたくましい体躯だが、傲慢で不潔という不名誉な陰口を叩かれていた。江戸に遊学していた彼は3年ぶりに故郷・土佐に戻り、「絵金」として活動を始める。権力にあらがい己のみを信じて描きあげた絵金の作品は、やがて多くの人々を魅了するようになる。 主人公・絵金を麿赤兒が鬼気迫る演技で怪演し、扇ひろ子、加賀まりこが共演。榎本滋民の「血みどろの絵金」を原作に、新藤兼人が脚本を手がけた。2025年10月には、新宿・K's cinemaで開催の「奇想天外映画祭2025」にてデジタルリマスター版で上映。 作品紹介ページ:https://eiga.com/movie/39859/