BEGIN:VCALENDAR VERSION:2.0 PRODID:-//chikkutakku.com//RDFCal 1.0//EN X-WR-CALDESC:GoogleカレンダーやiCalendar形式情報を共有シェ アしましょう。近所のイベントから全国のイベントま で今日のイベント検索やスケジュールを決めるならち っくたっく X-WR-CALNAME:ちっくたっく X-WR-TIMEZONE:UTC BEGIN:VEVENT SUMMARY:生物科学セミナー 第1524回/Biological Science Seminar 第 1524回 DTSTART;VALUE=DATE-TIME:20250709T075000Z DTEND;VALUE=DATE-TIME:20250709T093500Z UID:103610292868 DESCRIPTION:\n地球上には様々な光合成生物が生息しており 、陸上では植物が、水圏では海藻や海草、そして膨大 な量の微細藻類が二酸化炭素の吸収・固定化を行って いる。多くの微細藻類の葉緑体には、“ピレノイド” と呼ばれる構造体が見られ、そこには二酸化炭素固定 酵素であるRubisCOが集積している。そのピレノイドに濃 縮した二酸化炭素を届けることで、効率的に二酸化炭 素固定を行っていると考えられている。葉緑体は細胞 内共生により進化したオルガネラであり、シアノバク テリアに起源をもつ。しかし、現存のシアノバクテリ アにはピレノイドが存在しない。つまり、ピレノイド は細胞内共生により引き継がれたのではなく、それぞ れの藻類で独立に獲得・進化した可能性がある。多様 な藻類で普遍的に見られるピレノイドが収斂的に進化 したものであるなら、そこで働く二酸化炭素濃縮機構 には共通性や多様性があるのだろうか?近年、一部の モデル微細藻類でピレノイドの研究が大きく進んでお り、ピレノイド形成に関わるタンパク質や二酸化炭素 濃縮に関わる酵素などが報告されている。本セミナー では、これらの先端研究に加え、我々の行っている研 究を基に、ピレノイドで働く分子機構の多様性と収斂 進化について考えてみたい。参考文献Moromizato R\, Fukuda K \, Suzuki S\, Motomura T\, Nagasato C\, Hirakawa Y. (2024) Pyrenoid proteo mics reveals independent evolution of the CO2-concentrating organelle in c hlorarachniophytes. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 121(10) e2318542121平川 泰久 (2023) クロララクニオン藻のピレノイド (Pyrenoid of c hlorarachniophytes). Plant Morphology 35: 35-39.\n\n LOCATION:理学部2号館223号室及びZoom END:VEVENT END:VCALENDAR