本日 2026年8月6日(木) 07:35 Etc/GMT-9

2026/08/15

愛と殺意

イタリアが誇る巨匠ミケランジェロ・アントニオーニが1950年に発表した長編デビュー作。資本家の妻とその元恋人が織りなす愛憎劇をノワール調に描いたドラマ。 ミラノの資本家エンリコは、美しい妻パオラの過去の素行を探偵に調査させる。皮肉にも、その調査がきっかけとなってパオラはかつての恋人グイドと再会する。愛のない結婚生活に飽きていた彼女は、グイドとの関係に情熱を取り戻していく。夫による調査が進むなか、2人は次第に危険な関係へと足を踏み入れていく。 パオラを演じるのは、「リュミエール」「ラスト・ハーレム」などに出演したミラノ出身の女優ルチア・ボゼー。元恋人グイド役を、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「夏の嵐」などルキノ・ビスコンティ作品への出演で知られるマッシモ・ジロッティが務めた。現代人の孤独や男女の愛の不毛を見つめ続けたアントニオーニが、その後の作品にも通じる人間関係の疎外を、早くも描き出した一作。日本では2026年8月の特集上映「ミケランジェロ・アントニオーニ レトロスペクティヴ 愛の不毛、彷徨える魂」にて、4K修復版で劇場初公開。 作品紹介ページ:https://eiga.com/movie/41768/