本日 2025年11月3日(月) 18:02 Etc/GMT-9

2025/11/15

上代文学会 秋季大会 シンポジウム「上代文学研究としての万葉集伝本研究の可能性」/令和七年度研究発表会(2025.11.15-16、日本大学法学部 一〇号館 一〇一一講堂、百周年記念館 二階 国際会議場)

研究会情報です。●公式サイトはこちらhttps://jodaibungakukai.org/07_autumn.html--------------------※詳細は上記サイトをご確認ください。上代文学会秋季大会シンポジウム御案内【ハイブリッド開催】※非会員は参加費500円日  時 二〇二五年十一月十五日(土)午後二時~五時会  場 日本大学法学部 一〇号館 一〇一一講堂 会員外の方もご参加になれます。対面でご参加の場合はお申し込み不要です。会員外の方は受付で500円をお支払い下さい。zoomを使用したオンライン参加もできます。オンライン参加を希望される方はhttps://forms.gle/rwsBeRFWPjJ1KMNx8から登録フォームにアクセスして、必要事項を記入・送信の上、お申し込みください(11月8日(土)まで)。 なお、シンポジウム資料はhttps://bit.ly/4p7DHIxからダウンロード可能です(会場では資料を配布いたします)。 URL入力をしてもフォームにアクセスできない場合には、11月8日(土)までに以下のメールアドレスへご連絡ください。 URLリンクをメールにてお伝えします。symposium(アットマーク)jodaibungakukai.orgテ ー マ 上代文学研究としての万葉集伝本研究の可能性 『校本萬葉集』の刊行から百年を迎える。佐佐木信綱の心魂傾けた悉皆調査による書影の蒐集と、橋本進吉、武田祐吉による緻密な書誌学考察に基づく諸本の分類・系統付けによって、萬葉集研究は万人に開かれたといってよい。 特にここ十年ほどは、国立国会図書館のデジタルコレクションや国文学研究資料館の国書データベースをはじめ、諸機関による貴重書の画像公開が進み、伝本そのものの姿が比較的容易に確認できるようになった。と同時に、書影を見ることができても『校本萬葉集』に記述がない場合、それがどのような意味、価値を持つのかよくわからない、そうした場面に多くの人が遭遇しているはずだ。伝本を同類の資料群の中に位置づけるには、全体を俯瞰する視点及び知識が必要となる。 『校本萬葉集』の刊行以来、古くは小島憲之、上田英夫、大久保正らによって、近時では小松靖彦や本シンポジウムのパネリスト、また若い研究者らによって、書誌に関する情報や系統に関する新見が加えられている。しかしながら、伝本研究が萬葉集研究の確固たる一角を成すように見えるその一方で、上代文学研究としての伝本研究の意義―例えば、表現や表記の研究、成立論、作品論とどのように関わるのかといった点―については必ずしも明らかとは言えない。 本シンポジウムの第一のねらいは、『校本萬葉集』以降に提出された伝本に関する新見を整理していま残る問題を見通すという点に、第二のねらいは、他の方法論を用いた上代文学研究と伝本研究との結節点を見出すという点にある。 『校本萬葉集』の目指した方向、また現行の伝本研究に対する批判的立場も勿論あり得るだろう。『校本萬葉集』という不朽の大著に向き合い、相対化するためには、パネリスト数名の力のみでは足らない。会員諸氏の積極的な参加を期待したい。パネリスト及び講演題目 伝本研究における万葉集の目録日本女子大学教授  田中 大士『万葉集』巻十七論―元暦校本の取り扱いと歌集の成立―関西大学教授  村田 右富実文永三年本再考―西本願寺本『万葉集』における別筆補写の存在―日本女子大学学術研究員 野呂 香(司会 慶應義塾大学教授 新沢 典子)-------令和七年度 上代文学会秋季大会 研究発表会ご案内【ハイブリッド開催】参加費無料日  時 二〇二五(令和七)年十一月十六日(日)午後一時~四時四〇分会  場 日本大学文理学部 百周年記念館 二階 国際会議場Zoomを使用したオンラインでのご参加も可能です。オンライン参加を希望される方は事前にお申し込みください。後日、ZoomのURL、発表資料などをメールでお送りいたします。▼ オンライン参加申し込み https://forms.gle/5E8xwDKL8SASJQnE6  申し込み締切:11月6日(木)対面でご参加の方はお申し込み不要です。当日会場で発表資料をお渡しいたします。対面でご参加になる会員外の方もお申し込み不要です。研究発表会終了後、常任理事会を対面・オンラインのハイブリッド形式で開催します。詳細は後日ご連絡いたします。研究発表 『古事記』における「天沼琴」海田喜一(皇學館大学大学院博士後期課程)(司会 松田浩(フェリス女学院大学教授))一四五番歌左注が意味するもの--「挽柩之時所作」を起点として--谷信吾(名古屋大学大学院博士後期課程)(司会 高桑枝実子(東京都立大学准教授))雄略天皇と「群臣」―『日本書紀』「雄略紀」における吉野蜻蛉野狩猟条の位置づけ―吉原美響(東京都立大学大学院博士研究)(司会 津田博幸(和光大学教授))『万葉集』巻一の見せる「天武持統代」―四四番歌左注の位置から―山﨑健太(同朋大学講師)(司会 品田悦一(東京大学名誉教授))