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日本在住のフランス人映像作家アドリアン・ラコステの長編デビュー作。自分という存在の輪郭を見失った青年が、心の奥に残る消えた感情の気配をたどる静かな記憶の旅を、美しいモノクロの映像で描く。 有名建築家の家系に生まれ育った青年セイジロウは、“かたち”あるものに囲まれて育ちながらも、自分という存在の輪郭だけはいつまでも掴めずにいた。メキシコへの留学を終えて帰国し、祖父の80歳の誕生日を祝うため親戚一同の集まりに参加したセイジロウは、かつて写真家のラナとともに日本各地の廃墟をめぐって写真を撮った旅の記憶を回想する。過去と現在、夢と現実の間をさまよいながら、語られることのなかった感情の残響に耳を澄ませていく。 監督のアドリアン・ラコステは映画、ドキュメンタリー、CM、ミュージックビデオなどの映像作品を幅広く手がけ、2012年に日本に移住。2017年に発表した短編「未来は明るい」がショートショートフィルムフェスティバル&アジアや札幌国際短編映画祭で入選するなど高い評価を受けた。初長編となる本作は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023で国内コンペティション長編部門で上映された。主演は「わたしの見ている世界が全て」「ある殺人、落葉のころに」などの映画で知られる中崎敏。幼少期をハワイで過ごした中崎が、その経験を生かして英語のセリフも披露している。野村宏伸、赤間麻里子、津嘉山正種らベテラン俳優が脇を固める。 作品紹介ページ:https://eiga.com/movie/103715/