本日 2026年2月2日(月) 16:18 Etc/GMT-9

2026/02/09 16:00~2026/02/09 17:30

基盤医学特論

題目:PARP阻害剤による複製停止の解除機構Title: Tolerance mechanism ofPARP-inhibitor-induced replication arrest講師:茂木 章 先生京都大学大学院医学研究科, 助教Teaching Staff:  Dr. Akira Motegi, Assistant ProfessorKyotoUniversity Graduate School of Medicine日時:令和8年2月9日(月)16:00~17:30  Time &Date:16:00~17:30, February 9th (Mon), 2026場所:環境医学研究所北館セミナー室(東山キャンパス)Room: N-201 (Seminar Room), North Building,Research Institute of Environmental Medicine    (Higashiyama Campus)言語: 日本語Language: Japanese{特論の概要}複製ポリメラーゼの進行が阻害されると、「複製後修復」と呼ばれる仕組みが働く。代表的には、複製ポリメラーゼが紫外線による塩基損傷によって進行を阻害された場合に、複製ポリメラーゼに代わって損傷乗り越えに特化した特殊なポリメラーゼが損傷部位を乗り越えて複製を行うことで複製停止を解除する(translesionsynthesis; TLS)。一方、複製ポリメラーゼが鋳型鎖の鎖切断部位に至った場合は二本鎖切断に変換されることになり、相同組換え修復などによって二本鎖切断の修復を行う必要がある。しかし、鎖間架橋損傷や大きな付加物を伴う鎖切断などによって複製ポリメラーゼが損傷部位に到達できない場合は、複数の損傷修復システムによる「競合的な」修復や多段階からなる「複合的な」修復が必要になる。我々は関係する遺伝子の多重変異株を作成し、BRCA1/2に変異のあるがんでの有効性が期待されているPARP阻害剤に着目して表現系解析を行うというアプローチを用いて、これらの複製停止の解除についての分子機序の解明を目指している。本講義では我々の最新の知見を紹介し、その意義や今後の展望について討議を行いたい。 

📍 環境医学研究所北館セミナー室(東山キャンパス)