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研究会情報です。●公式サイトはこちらhttps://kodaibungakukai.sakura.ne.jp/wp/kenkyuuhappyoukai/reikai--------------------※詳細は上記サイトをご確認ください。日時:12月6日(土)午後2時~5時(例会終了後、委員会を開きます)※Zoom開始時刻は発表開始の15分前となっています。【対面】★会場がメール(11月18日付)でのご案内(大東会館)から変更になりました。会場:共立女子大学 3号館305講義室 地下鉄「神保町」駅下車、または、「九段下」駅下車、いずれも徒歩数分。【Zoom参加方法】→上記公式サイトをご確認ください。発表者:服部 剣仁矢 氏題目:『古事記』〈国譲り〉における建御名方の応答と「言向」要旨:『古事記』上巻・建御雷の「言向」(所謂国譲り)は、具体的には天照の「言依」に対する大国主の「心」を問う事として語られる。そこで大国主は子神の事代主・建御名方に自らの代わりとして返答をさせて、その後に、子神の答えを受けて、葦原中国の献上を答える。つまり子二神の応答は、「言向」、ここでは大国主の「心」を問う事の中で考える必要がある。 大国主の子神のうち建御名方は、『古事記』の大国主系譜には記されず、『日本書紀』にも名が見えない。その遊離性ゆえに、かつては後代の挿入とされる事もあった。しかし『古事記』の「言向」にのみ記されるという事は、むしろこの箇所の固有性に関わって建御名方の話が要請されたとも考えられる。 しかしこれまで「言向」の文脈で建御名方の話を解する場合は、武力征服や征服に対する反抗の表現とされてきた。これは『日本書紀』神代下の地上平定において「不順鬼神」を殺戮したという記述の説明としても通用する。「力競」など建御名方の具体的な応答の叙述に即した説明としては不十分である。「力競」は、「兵」を用いた『古事記』の武力闘争と言い得る描写と同一ではない。また、「言」のやり取りを軸とした「言向」において、「言」を用いない「力競」で応答しているという観点も不足している。 本発表では、大国主の「心」を問う建御雷の「言向」において御名方の応答が担う意味を、「言向」全体の構成と、「力競」の具体的な叙述に即して明らかにしたい。(司会:平山真由子氏)※なお、発表資料及び要旨の著作権は発表者に帰属します。◎次回以降の発表者 1月11日:松田浩氏 2月6日:工藤怜氏