本日 2025年8月3日(日) 00:41 Etc/GMT-9

2025/08/23

ひとりで生きる

1989年製作の「動くな、死ね、甦れ!」で当時54歳にしてカンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)を受賞し、世界から注目を集めた旧ソ連出身の映画監督ビターリー・カネフスキーが、同作の続編として1992年に発表した作品。第2次世界大戦直後、ソ連の強制収容所地帯に暮らす少年少女の過酷な運命を描いた前作に続き、大人へと成長していく少年の心の揺れを、抒情豊かに描く。 15歳になったワレルカは、子ども時代に別れを告げようとしていた。大人たちの世界はますます悲劇的な様相を呈し、ワレルカにとっての心の拠り所は、2年前に死んだかつての恋人ガリーヤの妹・ワーリャと一緒にいる時間だけだった。やがてある事件が原因で学校を退学となったワレルカは、ワーリャの思いをよそに町を離れ、ひとりで生きることを選ぶ。一方、残されたワーリャは、返事の来ないワレルカへの手紙を書き続ける。 出演は前作に続きパーベル・ナザーロフ、ディナーラ・ドルカーロワ、エレーナ・ポポワ。1992年・第45回カンヌ国際映画祭で審査員賞受賞。2025年、特集上映「ヴィターリー・カネフスキー トリロジー」にてリバイバル公開。 作品紹介ページ:https://eiga.com/movie/48396/