本日 2025年11月15日(土) 20:38 Japan

2025/12/12

ホワイトハンドコーラスNIPPON Brüderよろこびのウィーン

すべての子どもに開かれたインクルーシブな合唱団「ホワイトハンドコーラスNIPPON」の挑戦を追ったドキュメンタリー。 2019年に設立された「ホワイトハンドコーラスNIPPON」には、ろう者、難聴、全盲、弱視、車いすユーザーなど多様な子どもたちが所属し、手話で歌う「サイン隊」と声で歌う「声隊」がともに曲を奏でる。2021年、東京芸術劇場で世界的オーケストラ「バッハ・コレギウム・ジャパン」との共演を成功させた彼らは、それ以来、ベートーベンが「第九」を生んだ地・ウィーンで歌うことを夢みてきた。そしてついに2024年、バリアフリーの国際賞「ゼロ・プロジェクト・アワード」を受賞し、オーストリア国会議事堂とウィーン国連事務局での演奏が実現。ドイツ語の歌詞を手話を使って表現する「手歌」で奏で、新たな「第九」の表現を切りひらいた。 写真家の田頭真理子は、手歌を奏でる子どもたちの指先に光を灯して撮影し、「目で見る第九」として記録。その作品はウィーンで開催した写真展「第九のきせき」にて発表され、音楽の可能性を視覚にまで広げた。本作ではそんな彼らの挑戦の軌跡を4年間にわたり追い、誰ひとり取り残さない音楽で平和を願う姿を映し出す。 作品紹介ページ:https://eiga.com/movie/104970/