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2026/10/09

サクラマスのラストワルツ

森と海をつなぐ流域を行き来する魚・サクラマスを通して、自然界と人間社会の関係性を問い直すドキュメンタリー。 日本を中心に分布するアジア固有のサケ科魚類・サクラマス。ヤマメとして川に生まれた後に海へと旅立ち、春の到来とともにサクラマスとなって川に帰ってくる。その旅路は森と海をつなぎ、長い時間をかけて流域の暮らしと文化を育んできたが、近代社会の発展はその往還を次第に阻んでいった。防災のために建設された数万基のダムは川と海を分断し、放棄された森林は災害のリスクを高めている。地球温暖化対策として進められている再生可能エネルギーの開発もまた、自然と社会のあり方を揺るがしていく。全国各地の川に残されたヤマメたちの姿は、連続性を絶たれてしまった流域の自然を象徴しているともいえる。 本作では、サクラマスと向き合い続けてきた研究者や水産関係者らの証言を交えながら、サクラマスの行き来する流域が織りなす世界を立体的に描き、経済発展の陰で失われつつある自然と文化の軌跡をひもといていく。ドキュメンタリー映画「ミルクの中のイワナ」で源流域に生息する幻の魚・イワナを描いた坂本麻人監督が、同作からの問いを引き継いで完成させた。 作品紹介ページ:https://eiga.com/movie/106254/